忘れないで

 義理をかいちゃあ生きてはいけぬ。 まるで任侠映画のように、知人の葬儀に参列できなかった母はそう言った。  駅の階段では見るに見かねた人から「手を貸しましょうか」と声をかけられ、 駅のホームの移動には駅員さんに車椅子を用意していただき、たすけられ、 年齢のせいで歩けなくなってしまったよぼよぼの脚を引きずりなが…
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紫陽花のこと

   梅雨の頃、雨の中に色づいた花を咲かせる紫陽花。 「我慢強い愛」など、母親へ贈るのにピッタリな花言葉をもっていることから、近年では母の日に贈る花束として人気だそうです。 ガクアジサイは、日本に自生する原種の1つです。花が周辺部だけに額縁のように咲くことに由来して名付けられました。 また、土壌のpH度合いによって萼色が左右…
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小満(しょうまん)

小満 5月の二十四節気のひとつ。(5月21日頃から6月4日頃) > 草木が天地に満ること。手紙やはがきに使える時候の挨拶を七十二候から引用されたりします。 (七十二候(しちじゅうにこう)は、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間を指します。) 新暦では、5月…
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桜について

 多くの人は桜を見ると、春に経験した出来事を思い出すようです。   (桜の画像は4月9日撮影) このことを裏付けるように、「桜を思い浮かべると、どんな気持ちになるか?」という質問に対して、 多くの人が「ほっこりする」「わくわくする」「うきうきする」と答えました。 この気持ちは、春という季節そのものに対して抱く気持ちそ…
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平成から令和へ・・・

 新しい元号は「令和」と発表された。 「令和」は初めて日本の古典から採用された元号で、奈良時代に編さんされたわが国を代表する和歌集「万葉集」にある梅の花の歌の序文「初春令月 気淑風和」から取ったという。 また、「令」の字も初めて使われたそうです。  現在85歳の天皇陛下は、高齢を理由に生前退位する意向を固め、息子の皇太…
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春分

 昼と夜の長さが同じ。  妹夫婦はまるで精巧な時計のように、ベストなタイミングで墓参りをしに我が家を訪れる。 墓参りを終えると、私の母も連れて食事に出かける。 ささやかなおもてなしの意味も込めて、また近況報告も兼ね、会食は我が家の恒例の行事となる。  食事をとる間、早咲きの河津桜を目にする。 ソメイヨシ…
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雨水(うすい)

 雨水とは二十四気の一つで、立春から十五日目で、陽暦では例年二月十九日になる。 雪が雨に変わり、草木が芽吹き始める時季を指す。 二十四節気は春夏秋冬の四季を更に細かく24等分にした、暦の上での季節の目安となる日。 立春や春分、秋分や冬至などがその代表的なもので、旧暦の頃には、これらの二十四節気を目安に農作業が行われ…
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伝統というニュアンス

 初詣や夫婦同姓、神前結婚などはずいぶん昔から続く伝統的なものだと考えがちだが、実はいづれも明治時代以降に始まり一般化したものです。 【写真は2018年の紅葉時期、近くの神社の紅葉。 文章とは関係ありません】  ワットが蒸気機関を発明したのが1775年。 これらは、それよりも100年程度も新しいものなのです。  …
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興聖寺

 興聖寺(こうしょうじ)は宇治市にある曹洞宗の寺院。 鎌倉初期に道元禅師が深草に創建した道場が興聖寺となった。  宇治の紅葉の名所でもあり、「琴坂」と呼ばれる参道にはカエデが両脇に赤々と広がり 紅葉のトンネルが参拝者の心をとらえて離さない。  興聖寺は曹洞宗最初の寺院であり、道元が興聖宝林寺を建立したことにはじま…
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三室戸寺

 三室戸寺はJR宇治駅から約2kmのところにある。 山号は明星山。本尊は千手観音。西国三十三所第10番札所。本山修験宗の別格本山。  寺伝によれば、宝亀元年(770年)光仁天皇の勅願により南都大安寺の僧行表が創建したものという。 創建と本尊に関しては次のような伝承がある。  天智天皇の孫にあたる白壁王(後の光…
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好古園(こうこえん)

 今日は妹と会食の予定。 時折私と母との亀裂を埋めようと働いてくれる。  私にとってありがたいかけがえのない妹だ。 妹との会食のの前に好古園に立ち寄る。  好古園(こうこえん)は兵庫県姫路市の姫路城の西(正しくは姫路城内)にある池泉回遊式日本庭園。  「好古園」という呼び名は、江戸時代に現在の庭園入口付…
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虎は夜に訪れる

 今日は健康診断。 特に異常なし。健康面はおおむね良好。 しかし、年老いた母を抱える私には不安はある。 こればかりはいくら頑張っても思い通りにはならない。 ---------------------------------------------  夢破れて 「レミゼラブル」より  夢を見ていたわ 望み…
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朝のリレー

 いつしか彼岸花の咲く季節になった それとはまったく関係のない話なのだが・・・。  カムチャッカの若者が きりんの夢を見ているとき メキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている  ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき ローマの少年は柱頭を染める朝陽にウインクする  この地球では …
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ある夏の日の事

 それは7月中旬のある朝の事だった。  鎮守の森を抜けていくと、突然の蝉時雨。 それはうだるような夏の暑さと、子供の頃の夏休みを連想させる。  とっくの昔に忘れてしまった記憶のはずだが、 白い入道雲のようにむくむくと記憶の片隅から湧いてくる。 どこまで走っても、白い雲はいつもそばにいるような気がした。 …
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一人の妙

 一人暮らしに憧れる年頃がある。  中島みゆきさんの歌「ひとり上手と呼ばないで・・・ひとりが好きなわけじゃないのよ」を口ずさむ 余裕があるならいい。 しかし、年老いてからの一人暮らしは「孤独」「孤立」の色合いが強くなる。 ある日新聞を見ると2035年には65歳以上の高齢世帯のうち、4割りは一人暮らしが占めるという…
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心の中に

 逢いたくても もう逢えない人が 束の間 帰ってきてくれるよう 焚く迎え火。  姿は見えないけれど みんな心の中に ちゃんといることを感じます。           「赤福」より
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私の孤独

 リハビリのため母をつれて病院へ行く。 時には談笑もするのだが、正直、疎ましく思うこともしばしばある。 2013年5月23日 ジョルジュ・ムスタキは亡くなった。 「私の孤独」(ジョルジュ・ムスタキ)は1974年にTBS系で放映された 「バラ色の人生」の主題曲としても知られる。 また、ギリシャ生まれの吟遊詩人とも言…
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しづ心なく花ぞ散るらむ

 日本においては桜は、特別な花であるように思う。 『万葉集』には、桜も登場する。 しかし、中国文化の影響が強かった奈良時代は「花」といえば梅を指していた。 万葉集においては梅の歌118首に対し桜の歌は44首に過ぎなかった。 その後平安時代に国風文化が育つに連れて徐々に桜の人気が高まり、「花」とは桜を指すようになっ…
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開き始めた花水木

 今日は久しぶりにバイクで50kmを走る。 冬の間は秋から春へのつなぎ程度にしか走っていなかったので、多少の不安はあったのだが、 従来のペースで、楽に走れた。  体力はなんとか維持できているようなので、「ほっ」と胸をなでおろす。 今日は日常のイライラ(まだまだ軽い介護なのだが)を忘れて楽しい半日となった。 …
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散り際

 桜の散り際は美しい。 過剰に装うことなく、過小に評価することなく 粛々と現実を受け止めていく。 受け止めることのできない人間は かなり見苦しい。 もがき苦しみ、なおあえぐ。  寂しがったり怒ったり、 母はいよいよ難しくなっていく。 我が家の春は、まだ遠い。。
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